
- 会話が続かないときは、話題の数より「やり取りの形」を見直します。質問攻め、自分の話ばかり、プロフィールの確認、沈黙への焦り。この4つのどこで一方通行になっているかを確かめます。
- 1時間を「最初の5分・中盤・最後の5分」に分けて考えます。IBJではお見合いは1時間前後で切り上げるのが目安です。時間ごとの役割を決めておくと、話題に詰まっても立て直せます。
- 話題は「今の暮らし」と「好きなこと」から。過去の恋愛、所属している相談所やほかのお相手とのお見合いの話は、触れないのがIBJのマナーです。年収などの条件の確認を初対面の場で控えるのは、当社からのおすすめです。
- 質問は「答えやすい一問」で入り、「どんなところが」「きっかけは」で一段深めます。相手の声が弾んだ話題が、その人の「楽しい」の入口です。
- 最後は「今日は楽しかったです」と言葉にして締めくくります。連絡先の交換や次の約束はせず、気持ちはお見合いのあとの返事で伝えます。
お見合いで会話が続かないのはなぜ?
会話が続かないとき、見直したいのは話題の引き出しの数より、やり取りの「形」です。質問だけが続く、自分だけが話す、確認だけになる、沈黙を怖がる。このどれかで、会話が一方通行になっていないかを確かめます。
お見合いは、初対面の二人が1時間前後で「もう一度会ってみたいか」を考える場です。話題が豊富であることより、「この人とは話しやすい」と感じてもらえるかどうか。お見合いの会話の目的はそこにある、と私は考えています。
質問攻めで「一問一答」になっている
「ご趣味は」「お休みの日は」「お仕事は」と質問を重ねると、相手は答えるだけで精一杯になります。質問そのものが悪いわけではありません。ただ、答えを受け止めるひと言がないまま次の質問に移ると、相手には「確認されている」ように感じられます。
質問の数を減らし、返ってきた答えに感想をひと言添えてから次に進む。それだけで、一問一答の空気はやわらぎます。
自分の話が長くなっている
反対に、緊張をほぐそうとして自分の話を続けてしまうこともあります。仕事の話や得意な分野の話は、話すほうは気持ちよくても、聞く側は相づちを打つことしかできません。
自分の話は、相手に話す番を返すところまでで、ひとまとまりです。話し終えたら相手に問いかける。この習慣があるだけで、会話の偏りは防ぎやすくなります。
プロフィールの確認で「面接」になっている
お見合いの前に相手のプロフィールを読み込むのは、大切な準備です。ただ、その内容を上から順に確かめていくと、会話は面接に近づきます。「ご出身は◯◯なんですね」「お仕事は◯◯なんですね」と事実の確認を並べても、話は広がりません。
IBJの「お見合いと交際のルール&マナー」では、当日プロフィールを見ながらお見合いをするのはマナー違反とされています。プロフィールは前日までに読んでおき、当日は「気になった一つ」を話題の入口に使うくらいが、ちょうどよい距離です。
沈黙を「失敗」だと思っている
会話が途切れた瞬間に焦って、思いつきの質問を投げてしまう。これも会話を不自然にする原因です。初対面で緊張している二人の間に、数秒の沈黙が生まれるのは自然なことです。
大切なのは、沈黙を埋めることより、沈黙のあとにどう戻るかを知っておくことです。戻り方は、この記事の後半でお伝えします。
お見合いの会話で目指したいのは、場を盛り上げることより、「この人とは話しやすい」と感じてもらうことです。話題を増やす前に、受け止める・返す・待つ、というやり取りの形を整えます。
1時間の会話は、どう組み立てればいい?
IBJのルール&マナーでは、お見合いは1時間前後で切り上げるのが目安とされています。この1時間を「最初の5分」「中盤」「最後の5分」に分け、それぞれの役割を決めておくと、話題に詰まっても立て直せます。
最初の5分は「今日のこと」から
最初の5分は、緊張をほどく時間です。いきなり趣味や仕事を尋ねるより、天気や、ここまでの道のり、会場の雰囲気など「今日のこと」を話題にします。今日のことは二人が同じように経験している話題なので、どちらも答えに迷いません。
六本木や港区で働く方なら、平日の仕事帰りにお見合いをする日もあるでしょう。そんな日は「お仕事のあとにありがとうございます」「今日はお忙しかったですか」のひと言が、そのまま会話の入口になります。
中盤は「相手の好きなこと」を中心に
中盤が、会話の本体です。プロフィールで気になった点から一つを入口にして、休日の過ごし方や好きなこと、仕事で大切にしていることへと広げていきます。
話題を次々に変える必要はありません。一つの話題を、相手の言葉を拾いながら掘り下げるほうが、お互いの人柄が見えてきます。話が一巡したら自分のことも少し話し、相手が尋ね返せる余地をつくります。
最後の5分は「締めくくる」時間
最後の5分は、会話を広げる時間ではなく、締めくくる時間です。新しい話題を始めるより、今日話した中で楽しかった話題に軽く触れて、お礼につなげます。締めくくりの言葉は、最後の章でお伝えします。
| 時間の目安 | 役割 | 話題の例 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| 最初の5分 | 緊張をほどく | 天気、ここまでの道のり、会場の雰囲気 | いきなり質問を重ねない |
| 中盤 | お互いを知る | 休日の過ごし方、好きなこと、仕事で大切にしていること | 一つの話題を深める。自分の話もする |
| 最後の5分 | 締めくくる | 今日楽しかった話題、お礼 | 新しい話題を広げない。次の約束はしない |
時間の配分は、あくまで目安です。会話が弾んでいても、1時間前後を目安に切り上げます。
前日までに「聞いてみたいこと」を3つ
当日プロフィールを見ながら話すのはマナー違反なので、準備は前日までに済ませます。相手のプロフィールを読んで、聞いてみたいことを3つほど書き出しておくと安心です。
このとき、「なぜそれが気になったのか」も一緒に言葉にしておきます。「私も旅行が好きなので」「同じように忙しい仕事をしているので」と理由が添えられると、質問は確認ではなく関心として伝わります。
話しやすい話題、避けたい話題はどれ?
話しやすいのは、答えが一つに決まらず、相手の人柄がにじむ話題です。一方で、過去の恋愛や所属している相談所の話、ほかのお相手とのお見合いの話は、触れないのがIBJのマナーです。また当社では、条件を確かめるような質問も、初対面の場では控えることをおすすめしています。
話しやすい話題に共通すること
話しやすい話題には、三つの共通点があります。正解がないこと、今の暮らしの中で答えられること、そして相手の「好き」が表れやすいことです。
休日の過ごし方、最近おいしかったもの、行ってみたい場所、仕事で楽しいと感じる瞬間。どれも、答えの中にその人の大切にしていることが少しずつ表れます。お見合いは、この小さな手がかりを集める場だと考えると、無理に盛り上げようとしなくて済みます。
| 区分 | 話題の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 話しやすい | 休日の過ごし方、趣味、食べ物、旅行、最近はまっていること | 正解がなく、人柄が見えやすい |
| 話しやすい | 仕事のやりがい、仕事で大切にしていること | 肩書きより「どう働いているか」が伝わる |
| 触れない(IBJのマナー) | 過去の恋愛、所属している相談所の話、ほかのお相手とのお見合いの話 | IBJのルール&マナーで、触れないのがマナーとされている |
| 初対面では控えたい(当社のおすすめ) | 年収など条件の確認 | お見合いは確かめる場ではなく、知り合う場のため |
| 初対面では控えたい(当社のおすすめ) | ほかの方との交際の話 | 比べられているように感じさせやすい |
過去の恋愛と相談所の話は「触れない」
IBJのルール&マナーでは、過去の恋愛や所属相談所の話、ほかのお相手とのお見合いの話には触れないのがマナーとされています。自分から話さないことに加えて、相手に尋ねないことも含めて意識しておきます。
過去の恋愛やほかのお相手とのお見合いの話は、相手に「比べられているのでは」と感じさせやすく、初対面の1時間で扱うには重すぎる話題です。所属している相談所の話も、相談所どうしの比べ合いに流れやすく、二人のことを知る時間が削られてしまいます。会話の流れで相手から話が出たときも、深入りせずに、やわらかく別の話題へ移れば十分です。
条件や将来の具体的な話は、関係が進んでから
収入や住まい、家族のことなど、結婚を考えるうえで大切な条件は、いずれ確かめる必要があります。ただ、初対面のお見合いでそれを尋ねると、相手は条件を審査されているように感じやすくなります。当社が、条件の確認は初対面の場では控えるようおすすめしているのはそのためです。
IBJの公式コラムでは、住まいや働き方、家事・育児の協力体制、家計管理や金銭感覚などが、真剣交際で確認し話し合う事項として挙げられています。お見合いでは「どんな休日が好きか」「どんなときに楽しいと感じるか」を知ることに集中し、具体的な確認は関係が進んでからに回します。何をどう話し合うかは、真剣交際で話し合っておきたいことにまとめています。
相手が話しやすくなる質問とは?
話しやすい質問とは、答えの幅が広く、それでいて答えに迷わない質問です。まず答えやすい一問を投げ、返ってきた言葉を「どんなところが」「きっかけは」で一段深める。この二段構えを覚えておくと、会話は自然に続いていきます。
入口は「具体的だけれど、自由に答えられる」質問
「ご趣味は何ですか」は、答えの幅が広すぎて、かえって答えにくいことがあります。趣味と呼べるものがないと感じている人には、身構えさせてしまう質問です。
「お休みの日は、家でゆっくり過ごすほうですか。それとも出かけるほうですか」のように、選択肢を添えると答えやすくなります。どちらを選んでも会話が続けられ、「どちらでもない」という答えからも、その人らしさが見えてきます。
「どんなところが」「きっかけは」で一段深める
最初の答えが返ってきたら、すぐ次の話題に移らずに一段深めます。使いやすいのは「どんなところが好きなんですか」「始めたきっかけは何だったんですか」の二つです。
例えば、休日に料理をすると聞いた場面では、「どんな料理を作ることが多いですか」「料理を始めたきっかけは」と続けます。事実を尋ねる質問から、理由や気持ちを尋ねる質問に移ることで、相手は自分の言葉で話し始めます。
| 答えにくい聞き方 | 答えやすい聞き方 | 一段深める問いかけ |
|---|---|---|
| ご趣味は何ですか | お休みの日は、家で過ごすほうですか、出かけるほうですか | どんなところが好きなんですか |
| お仕事は大変ですか | 最近のお仕事で、楽しかったのはどんなことですか | そう感じたきっかけは何でしたか |
| 好きな食べ物は何ですか | 最近おいしかった料理はありますか | どんなところがおいしかったですか |
| 結婚したらどうしたいですか | 休日はどんなふうに過ごせたらうれしいですか | そう思うようになったのは、なぜですか |
相手の言葉を拾って、次の質問をつくる
次の質問は、自分で用意した話題からではなく、相手の答えの中から探します。相手が「最近は仕事が忙しくて」と言ったなら、「忙しい時期は、どうやって気分を切り替えていますか」。相手が口にした言葉をそのまま拾って返すと、「ちゃんと聞いてくれている」という安心が生まれます。
尋ねたあとは、自分のことも少し話す
質問ばかりでは、相手はあなたのことをよく知らないまま1時間を終えてしまいます。相手が答えてくれたら、「私も休日は料理をするほうで」と自分のことを短く添えます。
自分の話は、相手の答えより短めに。話し終えたら「◯◯さんは、どうですか」と話す番を返します。質問と自分の話が交互になると、面接ではなく、お互いを知る会話になっていきます。
話題の準備を、ひとりで抱えない。
お見合いが決まったら、当日の待ち合わせ方や会話の進め方を当社から事前にお伝えします。
30分の無料カウンセリングでは、お見合いがどう決まり、どう進むのかもご説明します。
対面(六本木)またはZoom対応・無理な勧誘は一切ありません
相手の「楽しい」は、どう聞けば見つかる?
相手の「楽しい」は、話の内容より、話しているときの様子に表れます。声が少し明るくなる、話す速さが上がる、表情がやわらぐ。その変化に気づいたら、その話題をもう一歩だけ深めます。
声が弾んだ話題を、もう一歩深める
好きなことを話すとき、人は自然と言葉数が増えます。反対に、答えが短く、すぐに話を終えようとする話題は、今はあまり話したくないことなのかもしれません。その場合は深追いせず、別の話題に移ります。
「楽しい」が見つかったら、「それはどんなところが楽しいんですか」と理由を尋ねます。好きなことの理由には、その人が大切にしていることが表れます。誰かと一緒に過ごす時間が好きなのか、一人で没頭する時間が好きなのか。お見合いで知りたいのは、そうした手がかりです。
聞く姿勢は、体に表れる
パーソナルトレーナーとして24年、多くの方の身体と向き合ってきた中で、一般的な傾向として感じていることがあります。人は緊張すると呼吸が浅くなり、肩に力が入って、姿勢が縮こまります。体が縮こまっていると気持ちにも余裕がなくなり、相手の話が終わる前に、次の質問を考え始めてしまいがちです。
聞くときは、背もたれに寄りかかりすぎず、体を少し相手のほうに向けて、話の区切りでうなずきます。相手が話し終えたら、ひと呼吸おいてから返します。姿勢と呼吸が落ち着くと、聞いている姿勢はそれだけで相手に伝わります。姿勢そのものの整え方は、お見合いの第一印象と姿勢の記事で詳しくご説明しています。
沈黙になったら、少し前の話題に戻る
沈黙が生まれたら、慌てて新しい話題を探すより、少し前に出た話題に戻るほうが自然です。「さきほどの旅行のお話ですが」と切り出せば、相手も続きを話しやすくなります。前日に書き出した「聞いてみたいこと」も、このときの助けになります。
飲み物に口をつけて、ひと呼吸おくのもよい方法です。沈黙を怖がらずに穏やかに話を戻せると、相手も肩の力を抜いて話せるようになります。
お見合いの会話で大切にしたいのは、うまく話すことより相手の話を待つことです。うなずく、ひと呼吸おく、前の話題に戻る。どれも特別な準備がなくてもできる、小さな動作です。
お見合いの最後は、どう締めくくる?
最後は、今日の会話への感謝を言葉にして締めくくります。IBJのルール&マナーでも、最後に「今日は楽しかったです」「またお会いしたいです」と伝えると印象が変わるとされています。気持ちは言葉で伝えるだけにして、連絡先の交換や次の約束はその場ではしません。
「今日は楽しかったです」に、ひと言添える
締めの言葉は、短くても具体的なほうが伝わります。「今日は楽しかったです」に「旅行のお話が印象に残りました」とひと言添えると、その1時間をきちんと受け止めていたことが伝わります。
「またお会いしたいです」は、本心からそう思えたときに伝えます。迷いがあるときは、「今日はありがとうございました。楽しかったです」までで十分です。
連絡先の交換と、食事やデートの誘いはしない
会話が弾むと、「今度お食事でも」と言いたくなるかもしれません。ただ、IBJでは、名刺交換を含む当人同士の連絡先交換と、交際成立まで食事やデートに誘うことは禁止されています。次に会うかどうかは、お見合いのあとにそれぞれが担当カウンセラーへ返事をして決まります。
到着の時間や挨拶、お会計、返事の期限など、当日の段取りはお見合い当日の流れとマナーで順を追ってご説明しています。
お見合いのあとに、会話を振り返る
お見合いが終わったら、その日のうちに、話が弾んだ話題と、相手が楽しそうだった瞬間を短くメモしておきます。返事を考えるときの材料になり、交際に進んだときには最初のデートの話題にもなります。仮交際の初デートの組み立て方は、仮交際の初デートの組み立て方にまとめています。
うまく話せなかったと感じた日も、メモは役に立ちます。どこで会話が止まったかがわかれば、次のお見合いで試したいことが一つ見つかります。
振り返りは、ひとりで抱えなくていい
当社では、LINEやメールでのご相談をライトプラン・スタンダードプランのどちらでもお受けしているので、お見合いのあとに気になったことをそのまま送っていただけます。定期面談は、スタンダードプランで毎月1回、ライトプランで2ヶ月に1回です。
会話の上手い下手は、一回のお見合いで決まるものではありません。一つ試して、振り返って、次に活かす。その繰り返しを一人で抱え込まないことが、続けるうえでいちばん大切だと私は考えています。
よくあるご質問
会話の不安も、相談していい。
お見合いの前には、当日の待ち合わせ方や会話の進め方をお伝えします。
30分の無料カウンセリングで、気になることを先に聞いてください。
対面(六本木)またはZoom対応・無理な勧誘は一切ありません
