
- 婚活疲れは、気持ちの弱さではなく活動のしくみから生まれます。判断の連続、比べて欠点を探す見方、断る・断られるの繰り返し、先の見えなさ、一人で抱えること。5つに分けると、手の打ちどころが見えてきます。
- 疲れを深めやすいのが「減点方式」です。頭の中の理想像から欠点を引いていく見方で、プロフィールの比較や条件リスト、過去の失敗を避けたい気持ちから身につきやすいものです。
- 加点方式へは、手順を変えて切り替えます。会う前の基準を絞る、お見合い後の振り返りを「良かった点」から書く、返事は「もう一度会いたいか」の一問で決める。この3つです。
- ペースは、気力ではなく予定で守ります。申込みの数、お見合いを入れる曜日と時間帯、何も入れない週を先に決めておくと、疲れが溜まりきる前に立ち止まれます。
- 疲れたら、その一言から相談してください。
婚活に疲れたと感じるのは、なぜ?
婚活疲れは、気持ちが弱いから起きるものではありません。結婚相談所での活動には、気力を使う場面がいくつも含まれていて、それが重なったときに「疲れた」という感覚になります。まずは、その正体を5つに分けてみます。
小さな判断が、途切れずに続く
活動中は、判断の連続です。プロフィールを開くたびに申し込むかどうか、申込みが届くたびにお受けするかどうか、お見合いのあとには交際に進むかどうか。一つひとつは短い判断でも、相手の人生にも関わることなので、軽く流すことができません。
仕事で一日じゅう判断を重ねている方にとっては、帰宅後にもう一つ判断の仕事が待っているようなものです。疲れを感じるのは、それだけ真剣に向き合っているからでもあります。
比べるほど、欠点が目に入る
候補の方のプロフィールを続けて見ていると、いつの間にか「この人はここが足りない」という目で読むようになります。これが次の章で扱う「減点方式」です。欠点を探す見方は、探されている相手だけでなく、探している自分の気力も削っていきます。
断る・断られるが繰り返される
申込みが通らない、交際が終わる、自分からお断りをする。婚活では、どちらの立場でも「終わり」を何度も経験します。一回ごとの痛みは小さくても、重なると「次もきっと同じだ」という予感が、会う前から気持ちを重くします。断られたときの受け止め方はお見合いで断られた時の考え方にまとめていますので、ここでは深入りしません。
先が見えないまま、一人で抱えている
仕事には締め切りや評価の時期がありますが、婚活には、活動全体として「いつまでに、何をすれば終わる」という区切りがありません。ゴールの見えない努力を続けることは、それだけで消耗につながります。
そして、ここまでの4つを誰にも話さずに抱えていると、疲れは外に出る場所がないまま溜まっていきます。婚活のことを周りに伝えていない場合はなおさら、気持ちを整理する前に次の予定がやってきます。
婚活で「減点方式」が身につきやすいのは、なぜ?
減点方式とは、頭の中にある理想像を満点として、目の前の相手から足りない点を引いていく見方のことです。婚活では、プロフィールの比較、条件のリスト、過去の失敗を避けたい気持ちがそろいやすく、この見方に傾きやすい環境があります。性格の問題ではなく、状況がつくる癖です。
プロフィールを並べると「全員のいいとこ取り」が基準になる
何人ものプロフィールを続けて見ていると、ある人の趣味、別の人の穏やかそうな雰囲気、また別の人の住まいの近さ、というように、それぞれの良いところが頭の中で一つにまとまっていきます。こうしてできた理想像は、実在しない「全員のいいとこ取り」です。これを満点にすると、目の前の一人はどうしても、どこかが欠けて見えます。
条件リストが「合格ライン」に変わる
最初は「こういう人と出会えたら」という希望だった条件が、活動を続けるうちに合格ラインのように働き始めます。一つでも満たさない点があると、その人の他の面を見る前に判断が終わってしまう。条件そのものが悪いのではなく、条件の使い方が減点の道具になっている状態です。
過去の失敗を避けたい気持ちが、減点を細かくする
以前の恋愛や交際でつらい思いをした経験があると、同じことを繰り返さないように、相手の中に「危ないサイン」を探すようになります。自分を守るための自然な反応ですが、行き過ぎると、ちょっとした口癖や店の選び方まで減点の材料になっていきます。
疲れていると、減点のほうへ流れやすい
もう一つ見落としやすいのが、疲れとの関係です。欠点は一つ見つければ判断を終えられますが、良さは「この人と過ごす時間」を想像しないと見えてきません。余力がないときほど、手早く終わる減点のほうへ頭が向きやすくなります。疲れが減点方式を呼び、減点方式がさらに疲れを呼ぶ。この循環を断つのが、次の章の切り替えです。
減点方式は、比較・条件・過去の経験・疲れがそろったときに生まれる「見方の癖」です。性格ではなく癖なので、気合いで直そうとするより、振り返りや判断の手順を変えるほうが外しやすくなります。
加点方式に切り替えるには、何から変える?
切り替えは3つの手順で進めます。会う前の基準を「譲れないもの」だけに絞る、お見合い後の振り返りを「良かった点」から書く、返事は「もう一度会いたいか」の一問で決める。考え方を変えようと頑張るより、手順を変えるほうが続けやすいはずです。
会う前の基準は「譲れないもの」だけに絞る
会う前に確かめる基準が多いほど、会ったあとの答え合わせも細かくなり、減点が増えます。会う前に持っておく基準は、結婚生活に欠かせないと言い切れるものだけにして、それ以外は「会ってから確かめること」に回します。条件に優先順位をつける手順も、あわせて参考にしてください。
何が譲れないのかを見極めるには、条件より先に、自分が結婚生活で何を大切にしたいのかを言葉にしておくと進めやすくなります。選択理論心理学の考え方を手がかりにした整理の仕方は、自分の「5つの基本的欲求」を言葉にする方法にまとめました。
お見合い後の振り返りは「良かった点」から書く
お見合いが終わったら、帰り道や帰宅後に短いメモを残すことをおすすめしています。このとき、最初の3行は良かった点から書きます。「待ち合わせで先に気づいて会釈してくれた」「こちらの話を最後まで聞いてくれた」のように、場面で書くのがコツです。気になった点は消さずに、「次に会えたら確かめたいこと」に書き換えます。
| 振り返りの観点 | 減点方式の書き方 | 加点方式の書き方 |
|---|---|---|
| 最初に書くこと | 気になった点、理想と違った点 | 良かった場面を3つ |
| 気になった点 | 欠点として数え、合計で判断する | 次に会えたら確かめたいことに書き換える |
| 会話について | 盛り上がらなかった時間を思い出す | 相手が楽しそうに話した話題を書き留める |
| 自分について | うまく話せなかった所を反省する | うまくいった場面を一つ書き、次も使う |
| 判断の問い | 欠点が許せる範囲に収まっているか | もう一度会いたいか |
| メモのあとに残るもの | 次のお見合いへの気の重さ | 次に会うときの話題と、確かめたいこと |
同じお見合いでも、振り返りの書き方が変われば、手元に残るものが変わります。減点方式のメモは「断る理由」を集め、加点方式のメモは「もう一度会う理由」と「確かめたいこと」を集めます。
返事は「もう一度会いたいか」の一問で決める
IBJのルールでは、お見合いの返事はお相手に直接ではなくカウンセラーへ伝えることになっていて、できれば当日中、遅くとも翌日の午後1時までに返事をするのがマナーとされています。この短い時間で「この人と結婚できるか」まで答えを出そうとすると、判断が重くなりすぎます。
お見合いの段階で答えるのは、「もう一度会って、もう少し話してみたいか」の一問で足ります。1時間前後のお見合いで分かることには限りがあり、分からないことは交際の中で確かめていけるからです。
振り返りの最初の3行は、良かった場面から。気になった点は「確かめたいこと」に書き換える。返事の問いは「もう一度会いたいか」の一つだけ。この3点を、お見合いのたびに繰り返してみてください。
活動のペースは、どう決めればいい?
ペースは、その日の気力ではなく、先に決めた予定で守ります。申込みの数、お見合いを入れる曜日と時間帯、何も入れない週。この3つを自分で決めておくと、疲れが溜まりきる前に立ち止まれます。
申込みの数は、上限ではなく自分の基準で決める
プランごとに月の申込み件数には上限がありますが、上限は使い切らなければいけない数ではありません。数を出すこと自体が目的になると、判断の回数だけが増え、一件ごとの手応えは薄くなります。「今月はこの数まで」と自分で決めて、週ごとに少しずつ出すほうが、振り返りの時間も確保できます。
お見合いを入れる曜日と時間帯を、先に決める
空いている日にすべて予定を入れていくと、休む日が消えていきます。例えば、平日は仕事帰りの夜を週に1回、休日は午後だけ、というように枠を先に決めておくと、予定が詰まりすぎるのを防げます。IBJのルール&マナーでは、お見合いは基本的にシティホテルのラウンジでお茶をしながら、1時間前後で切り上げるのが目安とされています。仕事帰りにも組み込みやすい長さです。
当社では、お見合いが成立したあとの日程調整を代行しています。ご本人からうかがうのは「動ける曜日と時間帯」だけで、候補日の提示や場所の確保、変更のご連絡まではこちらで行います。枠が決まっていれば、その枠の中で調整を進められます。
何も入れない週を、あらかじめ予定に入れる
疲れを感じてから休むのではなく、休む週を先に予定へ入れておく方法もあります。例えば月に一度、申込みもお見合いも入れない週をつくる、といった形です。休むときは、再開する日も一緒に決めておくと、休みがそのまま中断になりにくくなります。
休む時期に申込みを受けたときも、返事は速やかにし、1ヶ月以内に会う予定を組めないなら安易にお受けしない。どちらもIBJのルール&マナーにある考え方です。休む予定は担当カウンセラーにも伝えておくと、返事の仕方を一緒に考えられます。
仮交際の人数も、ペースの一部
仮交際に進んだ方がいる場合は、その人数もペースに関わります。IBJの公式コラムでは、仮交際中は週に1回会うことが推奨され、同時に交際する人数は5人までが目安とされています。3人と並行すれば、それだけで週に3回会う計算です。目安の上限まで進める必要はなく、自分の予定で無理なく会える人数を基準に考えてください。
疲れを感じた今が、見直しどき
何にいちばん疲れているのかを言葉にするだけでも、次の一歩は選びやすくなります。
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疲れが溜まると、判断はどう変わる?
疲れが溜まると、判断が雑になります。減点方式に傾くのも、プロフィールを読む集中が続かないのも、気持ちの問題より先に、身体の余力が減っているせいかもしれません。整えるのは、睡眠・食事・運動の「いつもどおり」を守る範囲で十分です。
疲れると判断が雑になる——トレーニングの現場で見てきた傾向
パーソナルトレーナーの仕事を24年続けてきて、何度も目にしてきたことがあります。疲れが溜まっている日は、フォームの小さな崩れに本人が気づきにくくなり、「今日はこれでいいか」と判断が大まかになるのです。身体の疲れは、考えの細かさにも表れます。
婚活でも同じことが起きます。仕事で消耗した夜にプロフィールを見続けると、一人ひとりを丁寧に読む余力がなくなり、写真の印象や数字だけで決めてしまいやすくなります。これは性格ではなく、コンディションの問題です。
大事な判断を、疲れた夜に回さない
申込み先を選ぶ、お見合いの返事を決める、交際を続けるかを考える。こうした判断は、できるだけ余力のある時間に回します。平日の深夜ではなく、休日の午前中にプロフィールを見る時間をとるだけでも、一人ひとりに向き合いやすくなるはずです。
先ほど触れたとおり、お見合いの返事は、IBJのマナーでできれば当日中、遅くとも翌日の午後1時までとされています。疲れた夜ほど、「もう一度会いたいか」の一問に絞ると、帰り道の短い振り返りでも答えを出しやすくなります。それでも迷うときは一人で翌日まで抱え込まず、担当カウンセラーに相談しながら決めてください。
睡眠・食事・運動は「いつもどおり」を守る
特別なことをする必要はありません。寝る時刻をそろえる、食事を抜かない、少し歩く。婚活で予定が増える時期こそ、この「いつもどおり」が崩れやすくなります。生活習慣の具体的な整え方は、婚活と健康の関係で紹介しています。
整える時間をとりたい方には、同じ六本木のジムとエステを会員価格でご案内しています。利用は任意で、使わなくても婚活のサポート内容は変わりません。
なお、気分の落ち込みや心身の不調が長く続くときは、無理をせず専門の窓口に相談してください。そのあいだ、婚活の予定はいったんゆるめて構いません。
一人で抱えないために、カウンセラーをどう頼る?
婚活疲れは、話せる相手がいるだけで扱いやすくなります。当社では、LINE・メールでの相談を両プランで受け付けています。整理がつく前の「疲れた」の一言から、相談していただいて構いません。
「疲れた」の一言から相談していい
相談は、困っていることを整理してからするもの、と考える方もいるかもしれません。ですが、整理する前の段階で声をかけていただくほうが、早めに手を打てます。
「最近、プロフィールを見るのがしんどい」「お断りが続いて気持ちが落ちている」。そうした一言があれば、5つの疲れのどれが重いのかを一緒に見分け、申込みの数や休む週の置き方を考えられます。自信が揺らいでいるときは、「婚活に自信がない」ときの考え方も読んでみてください。
振り返りメモを、面談の材料にする
定期面談は、スタンダードプランで毎月1回、ライトプランで2ヶ月に1回です。加点方式の振り返りメモがあると、面談では「何が良かったか」「次に何を確かめたいか」から話を始められます。
一人で読み返すと気になった点ばかりに目が行くメモも、第三者と一緒に読むと、見落としていた良い場面が見つかることがあります。面談と面談のあいだの小さな迷いは、LINEやメールで送ってください。
お断りのやり取りを、一人で背負わない
IBJのルールでは、お見合い後の返事も交際の終了も、担当カウンセラーを通じて伝えます。当社では、お断りの返事のやり取りは私たちが間に入って進めます。相手に直接伝える必要がないので、断る場面の気まずさまで一人で抱え込まずにすみます。
疲れて活動をやめたくなったときも、黙って離れる前に一度話してください。続けるかどうかを決めるのはご本人ですが、決める前に疲れの正体を一緒に見ておくと、納得して選びやすくなります。
疲れたときに、事情を知っている相手に話せることは、結婚相談所で活動する意味の一つです。整理してから相談する必要はありません。まとまらないままの一言から、一緒に始めましょう。
よくあるご質問
疲れた、の一言からでも
活動のペースや振り返りの仕方を、今の状況に合わせて一緒に考えます。
「まず話だけ」でも構いません。
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